普通の会社員がサンデーレーシングで125万円の出資をするお話

こんにちは、

最後かもしれないだろ?だから出資しておきたいんだ、

たみーです。

 

本当に最後だったんだもの。詳しくは後述。

昨年から1口馬主を始め、今年は125万円という大きな買い物をしました。

サンデーレーシングでカラフルブラッサムの2022🏇です。

僕のような普通の会社員だと、普通は手を出さない価格帯だと思います。

高いから走るわけじゃない。期待通りの成績にはならないかもしれない。それでも年間7,000頭ほど産まれるサラブレッドの中から、この馬に行き着いた経緯を書いてみようと思いました。

ドゥラメンテ最後の産駒世代

冒頭でも「最後」と書きましたが、9歳という若さで亡くなった為、2022年に産まれた世代が最後になってしまいました。今年の募集馬を逃したら、もう二度と大好きだったドゥラメンテの子供は買えない。そう思うと、最初で最後の125万円には躊躇がありませんでした。そこそこ貯えがあったからとはいえ、毎年100万円前後の出資なんて出来ませんから。

 

②昨年はユニオンオーナーズクラブで出資

2022年に残り2世代のドゥラメンテ産駒を探したが、始動が遅く、出資が間に合うのがユニオンくらいでした。資料請求で届いたDVDで歩様を見てみる。キストゥリメンバーの2021、アクティビューティの2021、ゴールドコインの2021の3頭がユニオンのドゥラメンテ産駒でした。買うからにはサラブレッドの頂点を目指して欲しいから牡馬・牝馬を一頭ずつ欲しかったが、3頭とも牝馬。これは仕方ないから、牡馬は2023年に手に入れたいと思いました。

正直、歩様の見方なんて分かりません。「悪くは無いのでは?」くらいの感想です。筋肉量はあったように見えたし、歩様がオカシイとは思いませんでした。ただ、ゴールドコイン21(馬名:ドゥラシェーナ)に関しては、牝系の血統的にはダートに見えたので候補から外しました。日本で走る以上は、芝のレースで走って欲しく、ダービーやオークスを目指して欲しいですから。

結局、牝馬2頭で2022年の出資は決まりました。キストゥリメンバーの2021(馬名:デイトゥリメンバー)、アクティビューティの2021(馬名:ルミナスビューティ)は順調なら今年デビューなので、こちらも楽しみです。初めての出資馬たちですし、北海道だろうが九州だろうが、応援に行きますよ💪

 

③職場では1口馬主をしている人が沢山いる

僕の職場では競馬が好きな人が多く、GⅠの時期になると毎週予想で盛り上がっています。更には僕よりも前から1口馬主をしている方が多く、クラブもキャロット・シルク・東サラ・ロードと幅広く、話を聞きやすいのは恵まれていました。

中にはGⅠ馬を2頭も出資してた方も居たため、2023年の募集を前に馬の見方などを聞いてみました。馬体の見方の参考になりそうな本を貸してくれましたが、あくまで参考で「本に書いてある事だけで全ての馬に当てはまる訳じゃない。」と言われました。僕が馬体で良いなと思う基準は「後ろ脚が美味しそう」と感じる事ですと、その方に伝えると、笑って「その感性は大事にした方が良い👍」と言ってくれました。結局、馬を選ぶのは自分ですし、極端な話、馬体の見方が完璧なら、それだけで生活できますからね。周りに流されず、自分が納得する為の基準は大切ということです。

 

④憧れのサンデーレーシング

別に高いから強いと思ってはいませんし、キャロットのように、お手頃価格でGⅠ馬を何頭も出している所があるのも知っています。ただ、社台グループ(社台・サンデー・GⅠ)には強い馬が集まるのは事実ですし、ドゥラメンテの他、オルフェーブル・ブエナビスタジェンティルドンナのような怪物たちを出していますし、最強のクラブはどこかと聞かれたら、僕はサンデーレーシングと答えます。

サンデーの赤・黄・黒の「the強そう」配色の勝負服は、憧れを加速させました。ドゥラメンテ産駒の代表に、この春に牝馬二冠を達成したリバティアイランドがサンデー、昨年の牝馬二冠のスターズオンアースが社台にいたのもあり、GⅠレーシングを含んだ社台グループに資料の請求をしました。

 

⑤馬体の見る時に注目したところ

1歳馬の馬体を見始めて2年目ですし、まだ僕が選んだ馬は走っていないので、合ってるかどうかも分かりません。ただ、沢山得た情報を基に、GⅠ馬の1歳時の映像を見比べ、自分なりに考えて納得した事を書いてみます。

⑴「後ろ脚が美味しそう」とは

⑵管囲(かんい)が細い馬は除く

⑶前胸(ぜんきょう)の発達は心臓の強さの証

⑷後ろ脚が最後まで地面を蹴れているか

⑸耳が色んな方向を向くのは集中力が足りないかも

⑹歩く時にクビが∞の字を描くと運動神経が良い証

⑴「後ろ脚が美味しそう」とは

前述した僕の表現ですが、股(もも)から大腿(だいたい)にかけてと、膝蓋(しつがい)の筋肉の発達によって、立体感のあるフライドチキンみたいな後ろ脚を「美味しそう」と表現しています。

とくに膝蓋は、前進時に「ぐいーん」と伸びた状態でもボコッてなってると最高です。リバティアイランドの1歳時の映像を見ると、怖いくらい筋肉が大きくて、そりゃあの末脚をだすよなぁと思いました。

スターズオンアースを見ると、正直、後ろ脚は美味しく無さそうでした。職場の方に「これでも走っちゃうから難しいですね」と言うと、「でもそれが古馬になってから勝てていない理由かもしれないね」と。ふむ、なるほどと思ってしまいました。

⑵管囲(かんい)が細い馬は除く

管囲が細い馬は、統計上は活躍しにくいそうです。募集時は1歳ですから体重はモリモリ増えていきますが、管囲は成長してもほぼ変わらないそうです。職場の方に聞いた管囲の基準は「牡馬は20.0cm、牝馬は19.5cm未満なら止めた方いい」とのことでした。これは過去馬をチェックする時間がないので、アドバイス通りに社台グループの募集馬カタログで管囲が基準が満たない馬はリストから外していきました。これだけでも2/3程の馬が候補から消えたので、歩様を見る前の絞り込みとしては良いと思います。ドゥラメンテ産駒の候補も減ってしまったのは残念でしたけどね。

あれ、待てよ、デイトゥリメンバーとルミナスビューティは大丈夫か?と心配しました。確認してみると、それぞれ19.5cm、19.9cmと基準は満たしていて、見る目は大丈夫だったと安心しました。

⑶前胸(ぜんきょう)の発達は心臓の強さの証

サラブレッドのエンジンである心臓は上腕(じょうわん)に挟まれる辺りの位置にありますが、心臓が大きいと胸も大きくなります。GⅠ馬数頭を前方から見ましたが、他の馬と比べると前胸の部分が非常に大きく、力強いオッパイでございました。

⑷後ろ脚が最後まで地面を蹴れているか

僕の感覚で、馬が前進する時に、後ろに伸びた足は当然前に運ぶ訳ですが、この動作を「地面を蹴って前に運ぶ為」じゃなく「体と前脚が前に行ったからバランスを取る為に前に運んだ」ように見える事があります。足に力強さを感じずに、「おっとっと💦」ってぎこちなく見えます。僕はこれを「歩様が硬い」としています。⑴で書いた、膝蓋が「ぐいーん」って伸びるのは、歩様が柔らかい事の必要条件と思います。あくまで必要条件です。膝蓋が伸びていても、足首を使って地面を蹴れている訳ではありませんから。

⑸耳が色んな方向を向くのは集中力が足りないのかも

歩様の撮影中、牧場の方が馬を牽いていますが、馬にとっては牽いている人が一番偉く、その人に意識を向け、耳もそちらに向きます。カメラマンが気になって、耳があっちこっち向くのは、集中力が足りていないのかもしれません。ですが正直、あんまり気にして見ていません。成長と共に解消されるかもしれませんし、優先度は低くしています。ただ、最後に迷った時に、「賢くないのかも?」という材料にはなると思います。

⑹歩く時にクビが∞の字を描くと運動神経が良い証

これは非常に難しいです。どういうことかと言うと、「馬が推進力を発揮する時、クビは∞の字を描く→セリに出る馬は、買われる為に良く見せたいので、クビの動かし方を教える→セリに出ず、クビの動かし方を教えていないのに、それが出来ていると言う事は、運動神経が良い証」という事です。過去のGⅠ馬を見ると、確かに他のV字に動かす馬と比べると、∞の字を描いているように見えなくもないです。自分には動きがはっきり見えないので、自信はありません。クラブの募集用動画は、歩様が前から見える時間が10秒程で、∞の字になるのは僅かな時間だったりするので、何度も見返したりしました。

 

⑥歩様を見て候補になった馬は3頭だけ

社台グループの計100頭以上の募集馬の動画を見ました。ドゥラメンテ産駒で管囲をクリアしたのは10頭もいませんでしたから、他の気になる種牡馬の産駒も、牝馬も見ました。クビの∞の字については自信が無かったので、僕が見た時点である程度絞った馬を職場の人にも見て頂きまして、すごく感謝しています。最終的に候補に残ったのは以下の3頭です。

⑴カラフルブラッサムの2022(牡・ドゥラメンテ産駒・サンデー・125万円)

「後ろ脚が美味しそう」かは贔屓目で見ても他2頭と比べると100点ではありませんでしたが、全体的な力強さを感じましたし、産まれたのが遅めだったのもあって、これから

更に良くなると思いました。実際に、募集当時から1カ月で体重が42kgも増えたそうなので安心しました。なにより、歩様が良かったので、それが大きな決め手です。

⑵リリーノーブルの2022(牡・モーリス産駒・サンデー・150万円)

圧倒的に「後ろ脚が美味しそう」でした。前胸と上腕三頭筋の筋肉も素晴らしいです。クビの∞の字の動きが、僕が見てもハッキリと分かりやすかったです。あえて気になる点を挙げると、耳がクルクル動かして可愛かったです。顔も向けるくらい周りが気になっていたので、気性面は大丈夫かな?といった感じでした。

⑶メリオーラの2022(牡・オルフェーブル産駒・GⅠ・70万円)

db.netkeiba.com

前胸・上腕・肩の筋肉がバケモノでした。体つきは満点に近いと思いますが、あまりパワーがありすぎても、ダート向きということになって、そっちの路線に行ってしまうこともありますので、芝を走るには必要のない筋肉なのかもしれません。実際にオルフェーヴル産駒はダートで活躍する馬が多いので、一歩踏みとどまる要素ではありました。

 

⑦募集期間の中間票数と抽選倍率

1口出資の募集の締め切りまでに何回か人気馬の発表があります。例年の全体票数で考えると、最終的にはコレくらいの票数になりますよ、というのを教えてくれます。また社台グループの募集総口は40口です。そのうち30口は、過去4年間に沢山出資して来た人達が優先されるので、僕が入り込めるのは抽選枠である残りの10口しかありません。中間票数から考えると、⑴カラフルブラッサムは人気しており、第一希望の抽選倍率は10%があれば良い方でした。⑵リリーノーブルも人気でしたが倍率は30%程なので、狙い目だったと思います。⑶メリオーラは第1~3希望までの票数だと40口いくかどうかでしたが、第一希望の票数は少なかったので、第一希望にすれば確実に通り、第二希望でも高確率で当選になると思いました。

しかし厄介なのが、社台・サンデーの組とGⅠでは募集の括りが別で、締め切り日が同じな事です。つまり、⑴カラフルブラッサムor⑵リリーノーブルを第一希望にして⑶メリオーラを第二希望にすることが出来ず、どちらも第一希望にするしかありません。ただ、どっちも当選した場合に金額がとんでもなくなるので、⑶メリオーラの1次募集は見送り、1次募集で何も取れずに、2次募集に残ってた場合に応募しようと思いました。(結果的に⑶メリオーラは1次募集で満口になりました。)

 

⑧決め手は結局「ドゥラメンテ

さて、⑴カラフルブラッサムと⑵リリーノーブル、どっちにしようかという事で、少しだけ悩みました。少しだけ。ドゥラメンテ産駒を欲しいが為にここまで来ましたが、仮に⑵リリーノーブルがモーリス産駒じゃなく、ドゥラメンテ産駒だったら、こっちを選んでいたと思いますから。それだけ魅力的な馬でした。

最終的に⑴カラフルブラッサムを選んだ理由は単純ですが、「ドゥラメンテ産駒だから」です。大好きなドゥラメンテの産駒なら200万円出せますが、モーリス産駒に150万円は出せません。(モーリス自体は好きです。産駒のジェラルディーナも応援しています。)抽選倍率が低かろうが、ドゥラメンテと、その産駒を愛してきた僕なら、競馬の神様が当選させてくれると思いました。

堀 宣行 調教師の厩舎というのも大きな要因です。ドゥラメンテと同じサンデーレーシングで、厩舎も同じというのは運命を感じますし、今年のダービー馬であるタスティエーラも堀さんの厩舎というのは人気が集中した理由ではないでしょうか。

そして⑴カラフルブラッサム22の額の模様見てみると「D」の形をしてるじゃないですか。(幻覚)これはドゥラメンテの「D」か、はたまたダービーの「D」でしょうか。(妄想)

そんなこんなで「カラフルブラッサムの2022」に決めたわけです。第一希望の1頭だけで申し込みました。

 

⑨当選・その後

6/30(金)11時に当選発表がありました。ホームページに来たお知らせから「当選」の文字が見えましたが、低い倍率を突破したのに驚かなかったです。不思議とそうなる気がしましたから。職場の方々は、僕よりテンションが上がっていました。そりゃあ普通の会社員でサンデーに手を出すアホ人はいないでしょうから。

Twitterで他の当選者の方を見ると、毎年数百万の出資をしている人ばかりで、僕みたいな人は居なかったりするのでしょうかね。

今は毎日が充実している感じがします。まだ走るかも分からないのに、僕には凄い馬が付いているんだぞと誇らしいです。情報が更新されていないのにクラブのホームページを見に行ってしまったり、掲示板で誰かコメントしてないかnetkeibaのサイトを見に行ったりしてしまいます。

今年の秋くらいから、馬名の募集が始まるので、ドゥラメンテの後継種牡馬になれるような素晴らしい名前を考えたいと思います。

 

今年の2歳馬がデビューしたら、また書こうと思います。

ではでは!